登記と建築の豆知識

  • 不動産登記法と筆界特定制度

    昭和35年からの不登法一元化作業が完了.平成16年不登法改正.17年筆界特定制度新設(裁判外で登記官が筆界を特定).表示と権利の登記により国民の権利保全と取引の安全・円滑に資することが目的

  • 建築基準法

    建築基準法は国民の生命・健康・財産保護のため建築物の最低基準を定めた法律. 2項道路も制定(交差点から交差点まで2戸以上の住宅にて認定),その後特定行政庁による一括指定も.

  • 都市計画法

    都計法により市街化と調整区域制定.制定以前建築の建替は建主不問. 宅造等規制法は指定規制区域のみ適用.がけ地条例(高さ2m・30°超).

ご存じですか?

不登法での”建物認定”は

○外気分断性(3方壁)駐車場ビルは例外 ○定着性(基礎構造) ○用途利用性(人貨の滞留)  「面積不算入」;天井1.5m未満階.階段の格子手摺or手摺なし.はしご状階段.吹抜内らせん階段・外階段・外廊下. 構造で屋根30%未満・構成材料1/3以下. 軽鉄造は1.6~4.6mm鋼材. 建基法は屋根と柱があり用途性があれば建物(農業用ビニールハウス除く).

測量(境界復元)の誤差

境界復元の際、図解法の公図1/500は線0.1mm,ゆえに線当たり5cm.平板測量で作成したものはデジタイズ処理し 復元. 現況ずれ25cm以内はみなし同一点. 座標法による国調データ復元はcmオーダー。境界(筆界)は許容誤差の範囲があるため立会確認して確定します.

法定精度・許容誤差

① 市街地(精度区分;甲2) ○計算距離と直接距離測定公差;5mで62mm、10mで71mm(所定張力).○地積の公差;200㎡で1.24㎡以内、300㎡で1.59㎡以内.

② 鋼製巻尺JIS1級許容誤差;基準温度20°C、所定の張力で20mで±2.2mm. 繊維製巻尺1種1級;10mで±4.6mm、20mで±8.6mm。2種1級5mで±5.2mm

③ TS測量(当職使用)は測角精度5秒=100mで2mm、距離精度は1mm+2ppm=100mで1mm。測定時の傾き自動補正.プリズムの正確設置が重要。レーザー測距は1.3kmまで直接測距.GNSS測位は約2cm.